通信制大学の学生生活・勉強時間・スケジュール

通信制大学の勉強に必要な時間

最終更新日:2017年8月16日

通信制の大学で学ぶ人の多くが社会人です。
仕事をしながら通信制の大学で学ぶという、二足のわらじを履くことになります。
人によっては、三足、四足のわらじを履くことにもなるでしょう。

通信制の大学で学び卒業するためには、どれくらい勉強すればいいのか。
どのように勉強時間を作ればいいのか。

参考までに、通信制大学生の学生生活について書いておきます。
通信制大学といってもいろいろな大学がありますが、ここでは最も卒業難易度が高い慶応義塾大学通信教育課程をベースに書きます。
夏期に集中スクーリングがあり、年に4回の定期試験、レポートと試験の両方に合格することで単位取得です。
多くの通信制大学は同じような制度を取っているので、ほかの大学を考えられている方にも参考になるかと思います。
おそらく、他の大学ならもう少し楽だと思います。

通信制大学生がやること

通信制大学の学生生活でやることは

・レポートの作成
・定期試験対策勉強

の2点が柱です。

まずは、レポート
大学生活の多くはこのレポート作成です。

年度初めに「配本」があります。
1年次入学なら、1年次配本、2年次配本、3年次配本、4年次配本と配本される科目が決まっています。

配本された科目の中から、自分で受講する科目を決めて、レポートを書きます。
レポートを提出することで、科目試験の受験が出来ます。
例えば「倫理学」の試験を受けるためのチケットが、倫理学のレポート提出となります。
ただ、レポートと試験の両方に合格する必要がありますので、仮にレポートを提出して試験に合格しても、レポートが不合格であればレポートに合格できるまで再提出となります。
レポートに合格すれば、後は年4回の試験に合格するまで受験するだけです。

年間スケジュール

定期試験は年4回、4月、7月、10月、1月です。
レポート提出締め切りは、およそその1ヶ月前。
つまり、7月の試験を受けるためには、6月の締め切りまでにレポートを提出する必要があります。

ここから大まかに年間のスケジュールを見てみると

4月〜6月 レポート作成
6月〜7月 レポート提出後は定期試験対策勉強

7月〜9月 レポート作成
9月〜10月 レポート提出後は定期試験対策勉強

(8月 スクーリング出席)

10月〜12月 レポート作成
12月〜1月 レポート提出後は定期試験対策勉強

1月〜3月 レポート作成
3月〜4月 レポート提出後は定期試験対策勉強

という感じになります。

「レポート作成」→「定期試験」→「レポート作成」→「定期試験」→

の繰り返しです。
もちろんこの中に、「不合格となった試験の再試験」「不合格となったレポートの再提出」が加わります。

年間30単位の取得と考えると、1回の試験で2科目は合格する必要があります。
(卒業までに124単位以上の取得が必要)

さらに卒業までには、スクーリングと卒論が加わります。

スクーリングは直接開講場所まで行って授業を受けることで科目を履修します。
慶應の場合の夏期スクーリングは、8月に1期6日間が3期あります。
各期とも午前1コマ、午後1コマ。
3週間フルで出席すれば、ひと夏で6科目のスクーリングを受講できます。
1科目2単位であることが多いので、ひと夏で12単位。
卒業までにスクーリング(またはメディア授業)で30単位以上の取得が必要です。

※1単位は予習復習含めて45時間の学習時間に相当します。午前午後フルに出たらそんなに学習が出来るとは思えません。

学習が進みある程度の単位を取得すると、卒論が始まります。
テーマを決めて提出することで指導教員が決まり、あとは指導教員のサポートのもとに卒論を仕上げることとなります。

まとめると、

・レポートの作成
・定期試験対策勉強
・スクーリング
・卒論

の4点が、通信制の学生がやることのほぼすべてです。
※大学により、卒論が無い場合や、スクーリングが不要な場合もあります。

勉強時間

1つの科目には、1冊のテキストが指定されています。
科目によっては、数冊の参考図書の指定もあります。

テキストの分量は200から400ページくらい。

まともなレポートを仕上げるためには、指定テキストを最低3回は通読。
レポート課題に関係ありそうな参考図書を数冊探して、重点箇所を熟読。
ネットや国会図書館等で関係しそうな論文を探して熟読。

私の場合ですが、1科目1ヶ月でレポート作成。
科目試験勉強は1科目2週間。
が目安でした。
年間4回ある科目試験の各回で、毎回2科目合格するためのスケジュールです。

1ヶ月4週間とすると、前半2週間でテキストや参考図書を読み、後半2週間でレポートを作成します。
つまり1週間で2冊から3冊の本を読む必要があります。
熟読するのに1冊10時間かかるとして、1週間に20時間くらいの勉強時間が必要。

平日毎日2時間で10時間。
残りの10時間と平日出来なかった分は土日でまかないます。

これを続けます。
慶應レベルの難易度の通信制大学で、要領よくではなくしっかりと勉強して卒業するのであれば、最低限これくらいの勉強時間を確保する必要があります。

1日のスケジュール

平日に毎日2時間の勉強をするのは、結構大変です。
細切れの時間で勉強する必要も出てきます。
勉強の内容も、まとまった時間が必要な内容と、細切れでも構わない勉強があります。
読書等の細切れでもOKな勉強は平日にやります。

朝はゴールデンタイムです。
夜はダメです。

夜だと、仕事や付き合いの都合で左右されて、勉強できないことが多いです。
勉強しない自分への言い訳にもなります。

朝なら大丈夫。
1時間早く起きて1時間勉強。
朝カフェや朝ファミレスで勉強もおすすめです。

あとは、通勤電車の中や、昼休みに15分、30分くらい勉強する。

夜は状況に左右されてしまうのですが、暗記系は夜寝る前が最高です。
夜寝る前の30分くらいを暗記系の勉強に使えれば、暗記効率は最高にいいですね。

まとめ

要領よくやる人であれば、短い勉強時間で卒業を目指すことも可能でしょう。
上に書いたように、「レポート提出」が「定期試験」受験の条件となります。
人によっては、とりあえず適当に書いたレポートを提出し定期試験受験の条件をクリアして、それから試験とレポートをまともに始める人もいるそうです。
定期試験も一度に多くの科目を受けられますし効率がいい。
ただ、非常に失礼なやり方だと思います。
レポートを審査するのは、通学課程も受け持っている教員です。
その学問で名の通った多忙な教授であることもあります。
通信制で学んでいると、レポートのやりとりやメールのやりとりだけで、実際に会ったり話したりといったことが少ないです。
でも、赤ペンを入れて返却してくるのも、稚拙な解答を読んでくれるのも機械ではなく人間なのです。
自分に出来る限り精一杯のレポートと答案を書くのが、最低限の礼儀ではないでしょうか。
何のために時間を割いて大学で学んでいるのかも疑問に思います。


正直に言って、通信制の大学で学び続けることは簡単ではありません
仕事の状況などを言い訳にしていたら、おそらく卒業までいかないでしょう。
仕事やプライベートの状況に関わらず、1日30分であっても勉強を続ける必要があります。
すべて自分次第。
1年間レポートを提出しなくても、大学側はなにも言ってきません。
そのまま学費を支払わなければ除籍となります。
どうしても継続が無理な状況であれば、休学の手続きをとる必要があります。
早くても4年、遅ければ12年。
毎日勉強を続けることが出来るかどうか。

卒業したからといって、通学制のように新卒カードは使えません。
就職で大きな利点となることもあまりないでしょう。
大学院へ行くのも通学制の卒業制よりはるかに厳しい。
ゼミ等もないので教授とのコネも出来ません。
大きな声で○○大学の卒業生です!ということも難しいでしょう。

それでも、通信制大学で学ぶことは価値があります。

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