通信制大学の選び方|内容・科目・資格・地域・難易度・スクーリング有無

長い道となる大学生活のはじまり

最終更新日:2017年8月16日

通信制大学で学ぶことを考えている方へ。

日本には現在43校の通信制大学・通信教育課程設置の大学があります。

通信制大学で学ぼうと思うきっかけはさまざま。
その理由によっては、すでに大学が決まっているかもしれません。

どの大学で学ぶのか決まっていない方や、いくつかの大学で悩んでいる方。

通信制大学の学生生活は、自分ひとりでやる必要があります。
モチベーションの維持が非常に重要です。

「目標」だけをみて、興味の無い学習を続けることは困難です。
資格取得が目標であっても、学習内容自体を楽しめなければツラい時間となります。

選び方の結論として、下記3点を上から絞り込んでいくとよいでしょう。

1.「資格から選ぶ目的とする資格があれば、その資格を取得できる大学の中から選ぶ。

2.「開講科目から選ぶ」学部・学科・開講科目など、興味があり学びたいコースがある大学から選ぶ。
3.「地域から選ぶ」スクーリング、定期試験、図書館などの利点がある地域から選ぶ。

資格から選ぶ

「学芸員」や「社会福祉士」など明確な資格取得が目的であれば、そのなかから選びましょう。
いわゆる「大卒」の資格が必要であれば、43校のどこでも構いません。
ただ、なんらかの前提として「大卒」の資格が必要なのであれば、関連する大学から選んだ方がいいです。
例えば、「法科大学院」へ進学するためであれば、慶應や中央などの法学部設置大学から選ぶ。
「社会保険労務士」の資格受験の前提を満たすためであれば、やはり法学部設置大学。
「臨床心理士」であれば心理学系の大学院進学となるので、「認定心理士」などの資格が取れる大学がよいでしょう。

単純に就職のための「大卒」資格であれば、就職したい業界に関連した大学。
看護関連であれば大手前大学。
デザイン系であればムサビや京都藝術大学。
IT系であれば、帝京大学、サイバー大学、北海道情報大学。
ほか特に業種が決まっていなければ、ネームバリューが高い慶應義塾大学や日本大学が無難でしょう。

関連記事「資格から通信制大学を選ぶ

開講科目から選ぶ

学習する内容から選ぶことも重要です。
基本的には、資格から選ぶことと変わりません。
自分が興味ある内容が学べる大学。

芸術系、スポーツ系、福祉系、教育系、情報系、ビジネス系など、通信制大学で学べる内容はいくつかに分類でき、それぞれ得意な大学があります。

文化財について学ぶのであれば奈良大学。
写真を学ぶのであれば大阪芸術大学。
仏教について学ぶのであれば佛教大学か武蔵野大学。
プログラミングなら帝京大学。

関連記事「学びたい内容・学科から通信制大学を選ぶ

地域から選ぶ「スクーリング・定期試験・図書館」

通信制大学でも、その大学がどこにあるのかは結構重要です。

通信制大学は、卒業までに30単位以上をスクーリング(対面式授業)かメディア授業で取得しなければなりません。
これは法定されているので、例外はありません。
ただし、放送授業で10時間まで代替することができます。
また、スクーリングではなくメディア授業でも構いません。
スクーリング・メディア授業・放送授業をどのように扱うのかは、各大学に任されています。

つまり、大学によって「30時間以上のスクーリングが必要な大学」や「スクーリング不要の大学」があるということです。
多くの大学は、30時間以上のスクーリングが必要、ただし10時間までは放送授業でも可能。という設定をしています。
スクーリング一切不要のコースがある大学は4校。

スクーリングは、夏期や冬期に連日受講する集中タイプ。
週末を使うタイプ、夜間を使うタイプがあります。

集中タイプは、会社員であれば休みを取り、遠方であればホテル等に泊まりながら受講する必要あります。
週末・夜間のタイプであれば、通学可能な距離に大学や開講場所がなければ受講できません。

このため、出来るだけ通学可能な大学のほうが有利です。

スクーリングのほか、「定期試験」もあります。
試験も、オンライン受験できる大学はごくわずかで、ほとんどの大学は試験地に直接行く必要があります。

「スクーリング」も「定期試験」も、大学キャンパス以外の場所でも開講していることが多いです。
大学本校が遠くても、お住まいの地域でスクーリングや試験を開講しれいれば問題はないでしょう。

大学が近い方がいい利点として、「図書館」の利用があります。
通信制の学生であっても、大学内のキャンパスは利用できるのが通常です。
法学部等でレポート作成のために多くの文献を読む必要がある場合は、大学図書館を利用できるのは大きな利点です。
司書さんも優秀ですし、学内のネットワークからなら過去の新聞記事をほぼすべて閲覧できたり、他機関所蔵の論文を閲覧できたりします。
図書館をいかに使いこなすことが出来るのかは、学習の質にも大きな影響があります。
それ以前に、ただの「自習室」として常用できる図書館があることは非常に大きな利点です。

費用から選ぶ

通信制大学の費用は、各校共にそれほど大きな違いはありません。
4年間で最低限必要な学費でみると、50万円から100万円が相場です。
早稲田大学だけは、数百万円かかります。

奨学金は公的なものであれば大学間に違いはほぼありません。
日本学生支援機構」の奨学金や、「日本政策金融公庫」の教育ローンなどがあります。
各大学が独自に実施している奨学金制度もありますが、自分が行きたい大学で奨学金があればラッキーぐらいに思った方がいいと思います。
通信制大学で学び続けることができるかどうかは、「学費」以外の面がとても大きいです。
奨学金をもらっても、卒業できなかったり、学習を途中でやめてしまってはもったいない。
比較的高額な早稲田を除けば、費用で通信制大学を選ぶのはあまりおすすめしません。

難易度から選ぶ

「学士」の資格だけが目的であれば、卒業難易度の低い大学や、スクーリング・卒業論文が不要の大学を選んだほうがいいでしょう。
難易度の目安としては、

「卒業率」
「在籍可能年数」
「スクーリング」
「定期試験」
「卒業論文」

があります。
「卒業率」は一番の目安ですが、公開している大学は少ないですね。
「在籍可能年数」が多い大学は、難易度が高くなかなか卒業できない大学であるとみることができます。
慶應は12年で一番長いです。
「スクーリング」を必修としている大学は、それだけ教育に力を入れている大学であるということができます。
自分の大学を卒業したと認定するためには、最低限これだけは学習して欲しいと考えているからこそ「必修」があるのでしょう。
「卒業論文」の有無も重要です。必須の大学であれば、いくら単位を取得しても卒論認定がなければ卒業できません。

もちろん、あえて難易度が高い大学を選ぶ道もあります。
卒業だけが目的では無く、学習自体が目的であれば難易度が高い大学のほうがいいでしょう。

入学資格で選ぶ

入学資格は基本的には高卒者ですが、高卒の資格がなくても入学できる「特修生」制度を設けている大学もあります。
一覧は下記。

このほか、ほとんどの大学で「編入学」の制度があります。

・大卒(学士入学)
・短大卒
・専修学校卒
・高等専門学校卒
・専門学校卒
・各学校の中退者

これらの方が、「編入学」の対象となります。
さらに「2年次編入」「3年次編入」「4年次編入」があります。
「3年次編入」しか設けていない大学もあります。
各大学で規定は異なりますが、おおむねそれぞれ、
31単位、62単位、93単位以上取得していることが目安です。

大卒者は3年次編入となるので、専門課程だけの学習で最短2年間で卒業できます。

通信制大学の選び方まとめ

43校の一覧表もまとめてあります。
どのような開講科目があるのか、とれる資格、学費目安、地域も一覧表にしてあります。
学校選びの参考にしてください。

関連記事「通信制大学一覧 通信教育で学べる大学の比較用全リスト

最後に、「学校名で選ぶ」ことも重要です。
好きな大学があれば、その大学で学んだ方が長続きします。
その最たるものが「慶應義塾大学」ですね。
通信とはいえ「慶應の塾生として学んでいる」ということだけでも、学習を続けるモチベーションとなります。
三田キャンパスの図書館で勉強し、学食で食事をし、歴史ある学舎で定期試験を受ける。
これだけで大きなモチベーション維持となります。

もちろん、慶應だけではなく、それぞれの大学で「モチベーション維持」の考え方はできるでしょう。

スクーリング不要で卒業可能なコースがある通信制大学

早稲田大学

京都造形芸術大学
ビジネス・ブレークスルー大学
サイバー大学

定期試験不要、あるいは定期試験がネットで受験できる通信制大学

近畿大学
大手前大学
京都橘大学
日本福祉大学
早稲田大学
東京未来大学
京都造形芸術大学
人間総合科学大学
ビジネス・ブレークスルー大学
武蔵野大学
サイバー大学
八洲学園大学

各大学の本部の所在地

北海道

北海道情報大学

茨城

日本ウェルネススポーツ大学

群馬

東京福祉大学

栃木

帝京大学

埼玉

早稲田大学
人間総合科学大学

神奈川

星槎大学
八洲学園大学

千葉

放送大学
聖徳大学

愛知

日本福祉大学
愛知産業大学

岐阜

中部学院大学

京都

佛教大学
京都橘大学
京都造形芸術大学

奈良

奈良大学

大阪

近畿大学
大阪学院大学
大阪芸術大学

兵庫

大手前大学
神戸親和女子大学
姫路大学

岡山

環太平洋大学
吉備国際大学

宮崎

九州保健福祉大学
東北福祉大学

福岡

サイバー大学

東京

日本大学
東洋大学
中央大学
創価大学
日本女子大学
明星大学
産業能率大学
帝京平成大学
東京未来大学
武蔵野美術大学
ビジネス・ブレークスルー大学
武蔵野大学
慶應義塾大学
玉川大学
法政大学

特修生(中卒でも入学可能)制度がある大学

高校を卒業していなくても入学できる制度があります。


正式な呼び名はありませんが「特修生」「特別履修生」と呼称している大学が多いです。
正式に入学する前に特修生として大学で単位を取得することにより、高卒資格がなくても大学に入学できます。
ただし、いわゆる「高卒資格」ではありませんので、同じ大学の通信教育課程にしか入学できないのが一般的です。
同じ大学の通学課程や、別の大学の通信課程への入学資格とはなりません。
特別履修生として条件を満たせばその大学には入学でき、卒業もできます。
卒業すれば、高卒資格のない大卒者となります。

※公的に「高卒資格」というものはありません。大学入学条件が高卒者であることが多いので、そう呼ばれているだけです。

近畿大学佛教大学
明星大学
帝京平成大学
星槎大学
九州保健福祉大学
日本福祉大学
中部学院大学
東京福祉大学
姫路大学
環太平洋大学
吉備国際大学
愛知産業大学
京都造形芸術大学
大阪芸術大学
武蔵野美術大学
北海道情報大学
サイバー大学

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