通信制大学の選び方と実例、チェック項目を書き出す

卒業できる、好きになれる通信制大学選び

最終更新日:2017年8月16日

理由:なんのために通信制大学で学ぶのか


まずは通信制大学で学ぶ目的を書き出しましょう。
例えばこんな理由があります。

・大卒の資格が欲しい
・資格が取りたい
・専門的に勉強をしたい
・学友を作って好きな学問の話がしたい


これである程度の方向性がわかります。
「大卒」の資格「だけ」が目的であれば、卒業が簡単な大学を選ぶことになります。
大卒資格はもう持っている(編入学する)方や、大卒資格はあくまでも結果として付いてくればいい、という方は、ほかの理由があるはずです。

資格が取りたい」であれば、他の道も考えられます。
通信とはいえ4年制の大学を資格取得の手段とするのは、とても遠回りです。
例えば、「社会保険労務士」は資格試験を受験するための条件として「大卒」などの学歴が必要ですが、「行政書士」試験の合格者などは学歴に関係なく条件をパスできます。
4年制大学を卒業するのと行政書士試験に合格するのでは、行政書士試験合格のほうがはるかに簡単です。
「社会福祉主事任用資格」であれば、「指定養成機関(22科目:1,500時間)」や「都道府県等講習会(19科目:279時間)」などの選択肢もあります。

他の資格も「正科生」ではなく「科目等履修生」で資格取得できるかもしれません。

大学で学ぶこと自体」が目的である方以外は、他の道を考えてみてもいいと思います。

メインの目的がわかれば、次にその目的に沿った学習内容のカリキュラムがある大学を絞り込みます。
大学で学ぶこと自体」が目的であれば、やはり内容で大学を絞り込みます。その中でも、出来るだけ難易度が高い大学を選んだほうが「学ぶ」という目的を達成できるでしょう。

私の場合は「学ぶこと自体」がメインの目的でした。

内容:学びたい・興味があることを書き出す

主になにを学びたいのか、書き出しましょう。

「日本文化」なのか「フランス文学」なのか。
「法律学」「政治学」「油絵」「スポーツ」「心理学」「教育学」「福祉」「プログラミング」「マネジメント」
いろいろあります。

いくつか書き出し、重要度を付けていきます。

私が大学で学ぶのを決めたきっかけのひとつに、行政書士試験の合格がありました。
その1年前に宅建に合格し、次の年に行政書士試験に合格しました。
その試験勉強が、つまらなかったのです。
主に暗記と、ひたすら過去問を解くだけ。
「法律をもっときちんと学びたい」
これが大きな理由の1つでした。
ほかにも、「あまりにも自分が生きている社会のことを知らない」自分が嫌でした。
社会のしくみや政治、一般的な教養も学びたい、というのももう1つの理由でした。

ここから私の「学びたいこと」は、

「法律学」がメイン。
「政治学」「社会学」「経済学」などがサブ。
それに、一般教養が入りました。

この時点で、法学・経済学に力を入れていて、教養科目も充実している大学に絞り込むことができました。
さらに「学ぶこと自体」が目的なので、その中でも最も厳しい「慶応義塾」が第1候補となりました。

予算を書き出す

何をするにも、先立つものが必要です。
いくらくらいまで大学に使えるのか、予算を書き出してみます。
4年で卒業するとして、毎月1万円までしか使えないとします。
年間12万円。4年で48万円。
これでは少し厳しいです。
総学費が48万円以内の大学もありますが、学費のほかにも文房具を買ったり参考図書を買ったり交通費がかかったり、いろいろと費用がかかります。
さらに、社会人の方が4年で卒業するのはとても厳しいです。
慶應のように難易度の高い大学であればなおさら。
卒業が1年延びれば、その分年間学費がかかります。
※在籍年数が延びても追加費用がかからない大学もあります。

総予算が100万円であれば、多くの大学の中から選べます。
可能な圏内にある大学の中から選び、さらに奨学金や学生ローンを考えてみてもいいかと思います。
せっかく時間と手間暇をかけて学ぶのであれば、できるだけ経済的な理由で断念しないようにしたいですね。

時間を書き出す

自分が学習に回せる時間がどのくらいあるのか書き出してみましょう。
フルタイムで働く社会人の方であれば、平日はあまり時間が取れないでしょう。
家族がいる方であれば、週末もフルで使うことは難しいでしょう。
4年以上かかるので、無理のあるプランはやめたほうがいいです。
実現可能な中で、月に何時間位使えるのか。

例えば、平日は毎朝1時間可能。
(夜は仕事や付き合いの都合で左右されるので、朝勉強することをオススメします。)
土日はどちらか1日8時間を勉強に回す。
とすれば、単純に週13時間。月52時間。年間624時間。
1単位は45時間が目安ですので、年間約14単位分の時間です。
4年で卒業するためには年間31単位取得する必要があります。
祝日やスクーリングをもう少し頑張るとしても、年間20単位くらい。
もう少し勉強時間を取れないと4年で卒業するのは厳しそうです。

45時間というのはあくまでも法定された1単位の勉強時間です。
要領よく勉強すれば、もっと短い時間で単位を取得することが可能です。
また当たり前ですが、難易度の高い大学ほど1単位取得にかかる時間は多くなります。

もしこれしか時間が取れないのであれば、難易度の低い大学にするとか、期間を6年や8年にする必要があります。
在籍可能期間が短い大学であれば、もっと頑張って時間を確保する必要があるかもしれません。
(在籍可能期間が短い大学は比較的卒業難易度が低いので、短い時間でも単位を取得できますが。)

あとは、図書館等で調べ物をする時間も必要となってくるので、そのような時間を取ることができるのかも考えてみましょう。

時期を書き出す

時期には3つの意味があります。
まずは、在籍年数です。
大学の在籍可能年数も決まりがありますが、自分の限界もあると思います。
大学卒業があくまでもほかの目的への手段であれば、最短で卒業する必要があるかもしれません。
もし4年しか在籍できないという事情があるのであれば、比較的難易度の低い大学を選んだほうが無難です。

もう1つはスクーリングです。
夏期等にまとまった休みを取ることができるのか。
出来るのであれば選択肢は広がります。
出来ないのであれば、週末スクーリングがある大学で自宅から通える範囲にある大学や、スクーリング不要の大学から選ぶ必要があります。

最後に定期試験です。
定期試験は、試験会場まで行く必要がある大学が多く、土日に実施されることが多いです。
土日休みの方はほぼ大丈夫ですが、土日には一切休みが取れないという方は、定期試験がオンラインで受験できる大学や、平日にも試験を実施している大学から選ぶ必要が出てきます。

場所:どこまで行けるか

時期や時間と被るのですが、スクーリングや定期試験は決められた場所へ出向く必要があることが多いです。
試験日やスクーリング日に、地域的にどこまで行けるのか。
遠方の大学を選ぶと、費用の問題も出てきます。
多くの大学は、定期試験を全国の何カ所かで実施しています。
スクーリングは本校のみというところが多いです。
候補となった大学が試験をどこで行っているのか、自分はその日にそこへ行くことが時間的・予算的に出来るのか。
連日のスクーリングであれば、宿代もそれなりの額になります。
キャンパスが近ければ図書館の利用もできることが多いので、自宅から近い大学を選んだほうが有利です。

まとめ

これらの項目を書き出してみれば、もう数校に絞り込むことが出来るはずです。
さらに下記の記事をご覧頂ければ、さらに選ぶための知識を得ることができると思います。
通信制がある大学の一覧表も参考にしてください。

通信制大学のお金 | 学費・費用・奨学金・ローン・給付金

通信制大学の選び方|内容・科目・資格・地域・難易度・スクーリング有無

資格から通信制大学を選ぶ

学びたい内容・学科から通信制大学を選ぶ

通信制大学一覧 通信教育で学べる大学の比較用全リスト

最終的には、「好きになれそうな大学」をおすすめします。
私は慶應の通信で学んで良かったと思っています。
通信とはいえ「慶應」で学んでいる、慶應の卒業生になりたいという思いがなければ、挫折していたかもしれません。

例えば芸術系の大学であれば、ムサビ、京都、大阪とあります。
学びたい内容が3校ともにあれば、東京に在住の方ならムサビという選択肢が無難です。
でも、「京都藝術大学で学びたい」という気持ちが強ければ、そちらを選択したほうがいいと思います。

通信制大学を卒業するのは、いかにモチベーションを維持するのかが重要です。
自分の大学を好きになれるかどうかは、卒業できるかどうかに大きな影響があります。
また、一緒に学んでいける学友の存在も大きいです。
学友が欲しければ、スクーリングを実施していて、学生の団体がある学校を選ぶといいですね。

長い学生生活の始まりであり、卒業後は学歴として一生残ります。
後悔しない学校選びをしましょう。

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